菌ちゃん野菜作り全国交流会開催さる

<日本の真ん中で菌ちゃん野菜作り全国交流会やりました>
全国に散らばる菌ちゃん野菜応援団のみんなとつながろう!をテーマに数年に1度開催される「菌ちゃん野菜全国交流会!」が、
11月25日に、日本のど真ん中岐阜で開催されました。
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どこからも補助金が出るわけでもないのに、全国から、自費で、
40名もの熱い心を持った仲間たちが集まってきました。
各地でがんばって菌ちゃん野菜作りを広げてきた仲間が
北は新潟から南は熊本から集まって、交流できたことは、
想像以上に参加した人たちの心に火をつけたのです。
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福岡の秋枝さんは、経験を積み上げ、
何年間も菌ちゃん野菜作りの普及を続けてきたが、
菌ちゃん野菜作りが広がるどころかだんだん参加者は減っていくありさま。
それでも地道に続けてきて、でももうあきらめようかと思った時、
行政から依頼がかかり、
行政と一緒に企画して研修会を開くようになり、
若いお母さん方が参加し始め、
その面白さに惹かれて参加者が増え、
菌ちゃん野菜を作って売りたいというお母さん方の目標が生まれました。
いまでは自分が教えるのではなく、
教えるお母さんを育てる立場になったそうです。
あきらめずに続けることの大切さを教えられました。
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熊本県八代市の内田さんは、菌ちゃん野菜アドバイザー認定研修会に参加し、
ぎりぎりの成績でかろうじて合格しました。
ご高齢でもあり、失礼ながら、
はたして本当に子どもたちや市民の皆様に
ちゃんと伝える事が出来るのか心配なおじいさんでした。
でも保育園で子どもたちと一緒に菌ちゃん野菜作りの体験を重ねるうちに、
いまでは八代のどの保育園に行っても
「わあ!菌ちゃん先生!」と子どもたちが集まってくる人気者。
幼児から大人までわかりやすく楽しく伝えられるようになりました。
菌ちゃんの土作りを応用した食改善法についても伝えて、
保育園全体ではっきりと病欠が少なくなる成果まで上げられました。
いまでは隣の市からも要請があり、指導に出かけています。
心が若返り、毎日がとっても楽しいそうです。
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東京日野市の佐藤さんは、地域の生ごみを回収し、
せせらぎ農園で、菌ちゃん野菜作りを20数年ずっと続けてきました。
農作業の日は誰でも参加して、菌ちゃん野菜作りを手伝い、
お礼に収穫できた野菜を分け合って持ち帰るそうです。
今では都市農地の活用事例として各地から視察が絶えません。
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新潟市の佐藤さんは、行政の立場から市民団体とタッグを組んで、
新潟市に菌ちゃん野菜作りを広げてこられました。
行政を動かすにはデータが必要なこと。
病欠が減ったり、皮に栄養があることなど、様々なデータを集めていました。
また、自分が子どもたちに伝えている様子のビデオを見せてくれました。
子どもの親に佐藤さんがおもしろく変装して、
子どもが親(変装した佐藤さん)にどう伝えるか、
実際にやってみるのですが、
子どもたちはその様子にわいわい盛り上がるんです。
幼児に伝えるには、理屈で説得すること以上に、
とにかく楽しませて、強烈に印象づけることの大切さを教わりました。
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その他、引きこもりだった人たちが、
生ごみとか雑草とか、どちらかというと価値のなさそうなものから
とっても元気な野菜を育てる体験を通して、
ゆっくりと、そして最後には見違えるように元気になっていく事例。
気の合う仲間数人が一緒に出向くことで、
より深く子どもたちと交流し、
小学校から信頼され、菌ちゃん野菜作りが定着した事例など、
本当に本当にもったいない有用な情報にあふれていました。
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私からは、草を活用した、より簡単な菌ちゃん野菜作りの最新ノウハウと、
なぜ今多くの仲間がその人生の一部を注ぎ込んで、
菌ちゃん野菜作りを真剣に広げているのか? 
それは、地球のCO2増加をくい止め、
子どもたちの未来が守れるかも知れない、
とても効果的で希望に満ちた具体的な活動であること、
また、すべての生命に不要なものがなく、
それぞれに役割があるんだと確信することが今の子どもたちにとって、とっても大切になっていることを訴えました。
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参加した人たちは、勇気とやる気と、
具体的な方策を考えることができました。
この交流会をきっかけにすでに大きな動きも始まっています。
本当に本当に素晴らしい発表会でした。