感染症が激減した日本人ときゅうり

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                      (グラフは東洋経済オンラインより)

「新しい生活様式が定着して、昨年は感染病が激減し、死者が減った!」
とても良いことのように伝えられています。
これは、農業の世界ですでに体験済みの「大きな勘違い」に思えます。
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例えばきゅうり。私が農業改良普及員だったときに体験した話です。
連作しているうちに、次第に病気が発生してきます。
それを病原菌のせいだと勘違いしました。
農薬を散布し、土の中は臭化メチルという毒ガスで微生物を皆殺しにしました。
そうすると、本当に病気がなくなってしまったのです。
農薬、土壌消毒を徹底したおかげで、病気は激減した。
そう信じていた時期がありました。
ところがやがて、見学者が来ただけで、
数日後に病気が激発するようになったのです。
今までとはまったく異なる感染力で急激に広がったのです。
その本当の原因は、有用微生物までいなくなり、キュウリ自体の生命力が弱ったからなのですが、
当時は、それに気づかず、
これまた病原菌のせいだと思って、見学者もお断りにしました。
その結果、最後は、
どんなに農薬をかけても、すぐ病気が発生するようになってしまい、キュウリ栽培をあきらめました。
でも、そのすぐ横の、殺菌などしていない普通の畑では、同じキュウリが病気にかからずに元気に育っているのです!
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現在では、一般の農薬を使う栽培では、
まだ土壌消毒を続けているところもありますが、
そのあとに必ず、有用微生物いっぱいの堆肥を入れます。
殺菌だけでは逆効果。
加菌しないといけないことは農業の常識になっているのです。
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このキュウリを人間に置き換えて考えてみます。
長い間の清潔過ぎる生活で免疫力が低下したためか
昔から地球にいるコロナウイルスで死ぬ人が出てきました。
恐怖に駆られた人々は、菌から離れる生活様式を徹底しました。
その結果、あらゆる感染症が激減しました。
やはりこの対策は効果が高い!これでコロナも防げる。
そう信じて、人々はその生活を1年を超えて続けました。
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すると、次第にコロナの感染力が高くなり、重症化率も高くなってきました。
それを、人々は、
自分が弱くなったからであることに気づかず、
コロナが変異株になったせいだと信じて、
緊急事態宣言で、さらにワクチンを急ぎ、マスクを徹底し人と会わないようしようとしています。
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このまま行くと、人々はさらに弱くなり、いろんな病気にかかりやすく、死にやすくなるのではないでしょうか。
その横で、同じ病気にまったくかからない健康な人々がいることに気づき、
ようやく自分の問題であることを理解し始めるのでしょう。
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「菌ちゃんごめんね・・・ありがとう!」
そんな、新しい希望の世界がまもなくやってくるのは確実ですが、
まだ多くの人は、トンネルの出口が思い浮かべられずにいます。
いつの時点で、人類はそのことに気づけるのか。
そのために、みんなで菌ちゃん野菜作り体験を広げていきましょう。