今仕込めば、草だけで菌ちゃん夏野菜が育つ?その1

福岡教育大学では、小中学校で手軽にできる菌ちゃん野菜作りを目指して、

雑草を使った土作りの研究をしました。

右は雑草区、初夏にたっぷり草を仕込みました。

左は化学肥料区、秋に化学肥料を入れ、

どちらの区も、人参の種をまき、キャベツの苗を植えました。

見て下さい!!

雑草で土作りをすることで微生物が増えたためか、

化学肥料を入れるよりもはるかに大きく健康に育ったのです。

f:id:kinchanfarm:20191206075331j:plain

この差にはびっくり。

信じられないような差が出ています。

ところが、別の場所で同じように比較試験した結果は以下の写真です

 

f:id:kinchanfarm:20191207155735j:plain

 

こちらは化学肥料を入れた区のほうも元気に育っています。

こちらはじつは3年前まで2年間大量の雑草を入れて試験をしたあと、放置していた場所なんです。

よく見ると雑草=なずなやホトケノザが、緑色が濃すぎる感じでしかも異常に大きくなっていました。

 

理由は次のように考えられます。

放置すると、勝手に雑草が育ち、雑草は根から栄養を出して、菌ちゃんを育てます。

だから、後者の畑は最初からある程度、有機物と微生物による土作りができて維持されていたと考えられます。

その場合は、化学肥料を入れると特に大きく育つようです。

これは、日本に化学肥料が導入されたときと似ています。作物は目を見張るように大きく育ち、当時、多くの人が化学肥料の威力を過大評価したのでしょう。

やがて、化学肥料の連投によりミネラルバランスが次第に崩れ、また本格的な土作りは手薄になり、除草剤なども使うにつれ、微生物かなり減少した畑になり病害虫も発生しやすくなりました。

そうなった土の場合、それは最初の実験の土(有機物の少ない砂質の土)のように

化学肥料を入れても効果がほとんど出ず、

逆に雑草を大量に入れて微生物を復活させる土作りをすることで、大変よく育つようになると考えられます。

 

要するに、やさた土でも、有機物や菌ちゃんが多い土でも、草だけのほうが、野菜は健全に育つと言うことです。


ただ、草の入れ方にコツがあります。

コロンブスの卵みたいな話です。

この方法なら、草だけで野菜が育ちます。

下記資料をよく読まれて、ぜひ、今から2月までに仕込んで下さい。

そうすれば、5月に夏野菜が植えられます。

今、全国で実践者激増中。来年、全国各地で雑草から美味しい夏野菜ができることを実証した人がいっぱいになるのが楽しみです。

やった人は本当にびっくりすると思いますよ。

何で雑草だけ入れて、こんなに野菜が育つんだろう!

自然の循環をちょっと手助けすると、単に草を置いた場合とははるかに違う結果が出てくるんです。

全国でこれを実践する人が増えたら、そして除草剤を使う人が少なくなったら、昔のように土の中にたくさんの生きものが増え、空気中の二酸化炭素が吸着されてきます。

 

※2020年1月5日に、草と炭を活用した、とっても美味しい野菜作りの実践研修会をします。この菌ちゃん野菜作りは、同時に二酸化炭素を吸収固定して未来を守るとても大切な活動でもあります。これに参加してから実践しても夏野菜に間に合います。
詳細・申込は下記の1月5日のところを見て下さい。 http://yoshi3yasai.web.fc2.com/yotei.html

 

 

 

f:id:kinchanfarm:20191201070816j:plain

 

 

f:id:kinchanfarm:20191201070840j:plain