皮に栄養が多いって言うけど、たいした量じゃないでしょ!
菌ちゃん野菜作りアドバイザー19名誕生
福岡、熊本、新潟、東京日野市を起点に、 全国にじわじわと広がりつつある、 市民や子どもたちによる菌ちゃん野菜作り。 . あと2週間程度で、紙芝居「きんちゃんのつちづくり」も完成! お野菜さんありがとうの本も大幅改訂され、1万冊以上印刷予定。 中学生対象の草を使った菌ちゃん野菜作りのテキストも製作予定。 . 菌ちゃん野菜作りの魅力が次第に多くの方々に知られ、 これから全国に加速度的に広がっていくことは間違いありません。 . そのときまでに必要になるのは、 ・菌ちゃんいっぱいの土作りの方法について、菌ちゃんの気持ちを考えながら、子ども自身に考えさせることができる人。 ・野菜の栽培方法について、野菜の生き様や野菜の気持ちを考えながら、助言できる人。 ・菌ちゃんの土作り、そして菌ちゃんとお野菜さんと人の関係を、幼児にもわかるように伝えられる人。 ・すべての生きものに役割があり、要らないものなどないことに気づけるよう誘導できる人。 ・菌ちゃんやお野菜さんのことが心から離れないような子どもが育つためのお手伝いが出来る人。
そんな人が、たくさん必要になってきます。 そこで、一定の基準を満たした人を、菌ちゃん野菜作りアドバイザーとして認定し、研鑽を続けてもらおうと、 経験豊富な6名が認定委員になり、準備を進め、 3月11日、第1回の「菌ちゃん野菜作りアドバーザー認定研修会」を開催しました。 . 初めてのことで はたして、客観的に評価、認定するなんてできるだろうか? そもそも、自分が評価する立場だろうか? と、いろいとと不安もありましたが、 結果は大成功でした!! . もともとある程度実践経験のある人だけが対象ですし、 普通の研修会と違って、さらに細かい技術やその理由についても、詳しく伝えることができて、私自身が満足できた。 試験の成績で合格できない場合もあるということで、 参加者の事前の予習、当日の受講意欲が半端なく素晴らしかった。 何しろ、試験開始前の10分休憩時間でさえも、 熱心にテキストを読んでいたくらいですから。 朝8:30から夕方6:30までの10時間、 座学、習実、模擬実践、筆記試験、解説、ビデオ鑑賞など、 みなさん、受験生さながらの緊張感で張り詰めていました。
そして結果は全員合格!! 本当に良かったです。 中でも、新潟の菌ちゃん野菜作りについて、各保育園に出向くインストラクターのまとめ役でもある高塚さんは、100点満点でした。
合格者には現場で使えるように、名刺大の認定証が渡されました。
.
多くの合格者が、この研修会で自信を深めて、さっそく子どもたちと菌ちゃん野菜作りをやろうと企画を始めています。 これからの活躍が楽しみになってきました。 . 菌ちゃん野菜作りアドバイザーとして認定された人は以下の通り。 助言等をご希望の方がおられましたら、 NPO法人大地といのちの会に問い合わせいただけば、 アドバイザーの連絡先をお伝えします。 電話 0956-25-2600(11:00~17:00、水、日休み) メール daichitoinochi@bird.ocn.ne.jp . 高塚俊郎 新潟市 赤川 祐子 新潟市 西 朝男 兵庫県三田市 刀坂 利恵 福岡市 秋枝ふさ子 福岡県春日市 竹下 明子 福岡県久留米市 森山 茜 福岡県小郡市 鹿野 翔 大分県佐伯市 小玉美香 大分県国東市 松田 奈緒子 佐賀県鳥栖市 宮下利加子 長崎県佐世保市 前畑真理子 長崎県佐世保市 木村優子 長崎県上五島町 安武 美由起 熊本市 村上 俊三 熊本県玉名市 高松 重敏 熊本県玉名市 今村 美希 熊本県荒尾市 内田英雄 熊本県八代市 船ヶ山 清史 宮崎市 . 認定委員長 武内恒夫 佐世保市 認定委員 吉田俊道 佐世保市 中尾慶子 佐世保市 川口理恵 福岡市 白仁田裕二 久留米市 則久郁代 香川県三豊市 . なお次回の菌ちゃん野菜作りアドバイザー認定研修会は9月開催。 そして翌日は新たに「菌ちゃん人間作りアドバイザー」認定研修会を開催予定です。・
進学や就職で下宿や寮生活になる人、要注意です
高校や大学に進学、または就職が決まり、下宿や寮を探す時期になりました。 値段や立地、周りの環境、どんな人が同居するのかなど、いろんなことを考慮して決めるわけですが、一番大切な食事について、ぜひ知って欲しい重大な情報があります。ぜひ関係する方に伝えてあげて下さい。
「栄養士の指導のもと、献立を作成しています。」
「毎日、夕食は私が作っています。」
そう聞いて安心してはいけません。昔の下宿先の大家さんは、早いときは午後3時くらいから、夕食の準備に取りかかっていたものです。ところが今は夕方5時過ぎに帰宅して、6時過ぎには食事が完成しているんです!!
だって、すでに皮をむき、下ゆでし、場合によっては味付けも済ませたたくさんの種類の水煮食品が、ネットや業務用スーパーに売ってあって、それを使うとすぐ出来上がり!
最近は一般家庭でも使えるように、上の写真のように小袋にして、野菜売り場の面積並みの広さでスーパーに売られています。 この調理済み食品に重大な問題があったのです!
上の図の左端はナマのゴボウの栄養です。中央のグラフはそれをゆでた場合です。ゆでたからと言って栄養はそれほど減少していません。
なのに、右端のグラフ、市販のゆでたゴボウは極端にカリウムが減っています。紙面の都合で掲載しませんが、カルシウムもマグネシウムも鉄も亜鉛も大きく減少していたのです。
理由は、コスト削減のため、皮をむき、細かくカットしてゆでるわけですが、そうするとすぐ栄養が出て湯が濁るので、濁ったままでは商品として売れないので、お湯を3回も替えていたからです。替えるたびに濃度差が生じ、さらに栄養は出て行きます。
さらに、あと少しだけ残っていた微量ミネラルを、リン酸塩で封鎖することで、色の変化を防いでいます。
栄養成分表に表記されているゆでた野菜の栄養成分と、市販のゆでた野菜の栄養成分は、実はまったく違っていることを、ほとんどの栄養士が知りません!!
なんと健康を指導する厚生労働省の定食さえ、直接成分分析してみたら主要ミネラルさえ最低必要量の8割程度しか含まれていなかったのですから・・
いくら野菜350gが入っていても、その野菜を市販の半調理済み食品から調達すると、栄養はあまり期待できないのが実態なんです。
今までは家庭の手作り料理をそれなりの頻度で食べていた子どもたちが、進学で急に家元から離れ、様々な微量栄養素を調理の工程で流亡させたものばかりを食べるようになった時、はたして精神は今までのようにスムーズに動いたり集中したりできるでしょうか?身体は元気を保てるでしょうか?
寮や下宿生活になり数ヶ月から1年後に、身体や心を壊した子どもたちを私は何例も見てきました(ただし脳や体をあまり酷使しない子たちはそれなりに健康でいられるようです)。
“ちゃんと生鮮野菜から調理してくれているのか?” 寮や下宿選びの時にしっかり聞いておくことは、重要ポイントだと思います。
ところで、このグラフのカリウムについてですが、私たちの身体はナトリウムとカリウムのバランスで、血圧や筋肉の弛緩その他様々なコントロールを行っています。 海の塩は多種類の微量ミネラルを摂取するために絶対必要ですが、ナトリウムが多すぎるので、カリウムのたっぷり含まれた野菜や果物を食べてバランスを保ってきました。
ところが、市販されている水煮野菜はカリウムが無い!! これを使っているレストランも大学生協の定食でさえも同じ実態です。 塩の取り過ぎによる高血圧、不整脈他心臓や血管の病気が指摘されていますが、その本当の原因は、塩の害を中和したり過剰な塩分を排出するカリウムの極端な少なすぎです。 それなのに、少なすぎのカリウムに合わせて、自然海塩をさらに減らすから、微量ミネラル不足でますます熱中症や心のトラブルが増えていると考えられます。
現代人が食べているものが、実際に測定すると極端なカリウム欠であることを、専門家でさえほとんど知らないのです!!そしてカリウムだけではなくカルシウムもマグネシウムも亜鉛も鉄も同じです。
この驚きの最新情報は「NPO法人食品と暮らしの安全」が調査したものです。毎月送られる情報誌の定期購読会員の会費でいろんな調査の予算が確保できます。 毎月、現代型栄養失調の実態と改善実例を掲載、その他食品と暮らしの安全について、独自の調査を続ける、「食品と暮らしの安全」の購読者になりませんか? 毎月、最新情報が載ったカラーの冊子が送られてきます。
食品と暮らしの安全のHPはこちら http://tabemono.info/ 半年購読だと5500円 月に916円の支援です。 クレジットで毎月930円の引き落としも出来ます。 http://tabemono.info/gekkan/keizoku.html (新たに購読申込した方がいたら、コメントか私にメッセージしてね)
久留米の公立保育園も給食改善でインフル激減
家で食べなかった生きもの(調理くずなど)を保育園にみんなで持ってきて、土の菌ちゃんを増やし、菌ちゃんパワーで野菜を育てる「生ごみリサイクル菌ちゃん野菜作り」。
久留米市では約9割の保育園が実践するまでになりました。
次は、いよいよ菌ちゃん人間作り。 久留米市では、ここがなかなか理想通りの取り組みをするには至っていませんでした。 給食内容を改善するには、ちょっとしたハードルがあるからでしょう。
でもとうとう動き始めていたのです。 菌ちゃん野菜作りと菌ちゃん人間作りの素晴らしさに賛同した園長、 そして、私の講演会に参加して、子どもが元気になるならと、つべこべ考えずに食改善の実践を始めた給食の先生、 そして、給食作りの慣例を厳格に指示せず、改善の試みとして様子を見守ることにした行政主管課職員のタッグの成果です。
その結果、給食改善を始めた松柏保育園ではインフル欠席者が大変少なくなったのです。
松柏保育園を挟んで白峰保育園、江南保育園があるのですが、両園ともインフル欠席者が20名を超え、届け出しているにもかかわらず!!
また、予防の指導をしている久留米市内の○○保健所では、インフルで約半数が欠勤したにもかかわらず・・
松柏保育園では、昨年末、私の講演を聴いてから 毎日煮干しが給食に入りようになり、 きれいな野菜の皮は煮物料理の時はむかないようになり、 煮汁を捨てる料理を減らし 味噌を園児と一緒に手作りし、 食事の間、お茶を食台に置かなくなったんです。
病欠日数の激減に自信をつけたのか、 次は、白米をやめて分づき米にしようと、早速精米業者に頼んでみることになりました。
写真は菌ちゃん野菜と菌ちゃん人間で久留米市を引っ張る有志たちです。 左の2人が、子ども未来部職員。この方々が私を講師に呼んでくれました。 中央の2人が園長と給食調理員のリーダー 右が、市民の立場で久留米じゅうの子どもたちに菌ちゃん野菜作りを教えている、まんまる社長白仁田裕二さんです。
これからどう広げていくか、わくわくと話し合っていました。
食品と暮らしの安全基金小若代表との座談記事
心や体の不調の人の主因かもしれない「新型栄養失調症」 発達障害と診断されるお子さんも、その食生活を見てみると、実は新型栄養失調による症状が出ているだけでは?と言う例も見られる(もちろんそうではない例もあります)
じっさい、ミネラルや微量栄養素をしっかり含んだ食べものを身体が吸収することで改善する例が続出しているわけです。
なぜ農業者である私が、このことにいち早く気づいたのか? それは、人間の腸が、野菜の土とまったく同じ関係で、土の栄養改善で野菜は見違えるほど元気になると言うことを体験していたからです。
そのあたりのことについての、小若先生との対談記事です。 大変興味深い内容です。読んでみて下さい。
記事の中で紹介されているわたしの本「生ごみ先生の元気野菜革命」は今年2017年の3月中には改訂新版が発行される予定です。
以上です。 なお、小若先生率いる「食品と暮らしの安全」では、これまで地道に市販の食品などの栄養分析をして、新型栄養失調の実態を報告してきましたが、その集大成がこのたび発行されました。 なぜこうなってしまっているのか、その理由も写真付きで詳しく説明されています。
何かを買って食べている、全国民に知って欲しい、とっても貴重な内容です。ある程度の数の市民が知れば、マスコミが取り上げ、企業が変わります。 どうぞ、各家庭に1冊置いて欲しいです。 .
よく通ってるあのレストラン、よく買っているあの食品を、実際に分析してみたら、 心と体の順調な動きに必要な栄養がどれくらい入ってないのか!! これを知らずに生活して、知らない間に心や体の不調をきたしている人が、どれだけいることか! . 素材からの調理をあまりしない家庭、寮生活を始めた高校生、大学生協の定食を食べているから大丈夫と思っている大学生、独身の会社員の皆様、これを知っているのと知らないのとでは、人生に大きな差が出てしまいます。