菌ちゃん野菜作りアドバイザー19名誕生

福岡、熊本、新潟、東京日野市を起点に、 全国にじわじわと広がりつつある、 市民や子どもたちによる菌ちゃん野菜作り。 . あと2週間程度で、紙芝居「きんちゃんのつちづくり」も完成! お野菜さんありがとうの本も大幅改訂され、1万冊以上印刷予定。 中学生対象の草を使った菌ちゃん野菜作りのテキストも製作予定。 . 菌ちゃん野菜作りの魅力が次第に多くの方々に知られ、 これから全国に加速度的に広がっていくことは間違いありません。 . そのときまでに必要になるのは、 ・菌ちゃんいっぱいの土作りの方法について、菌ちゃんの気持ちを考えながら、子ども自身に考えさせることができる人。 ・野菜の栽培方法について、野菜の生き様や野菜の気持ちを考えながら、助言できる人。 ・菌ちゃんの土作り、そして菌ちゃんとお野菜さんと人の関係を、幼児にもわかるように伝えられる人。 ・すべての生きものに役割があり、要らないものなどないことに気づけるよう誘導できる人。 ・菌ちゃんやお野菜さんのことが心から離れないような子どもが育つためのお手伝いが出来る人。

そんな人が、たくさん必要になってきます。 そこで、一定の基準を満たした人を、菌ちゃん野菜作りアドバイザーとして認定し、研鑽を続けてもらおうと、 経験豊富な6名が認定委員になり、準備を進め、 3月11日、第1回の「菌ちゃん野菜作りアドバーザー認定研修会」を開催しました。 . 初めてのことで はたして、客観的に評価、認定するなんてできるだろうか? そもそも、自分が評価する立場だろうか? と、いろいとと不安もありましたが、 結果は大成功でした!! . もともとある程度実践経験のある人だけが対象ですし、 普通の研修会と違って、さらに細かい技術やその理由についても、詳しく伝えることができて、私自身が満足できた。 試験の成績で合格できない場合もあるということで、 参加者の事前の予習、当日の受講意欲が半端なく素晴らしかった。 何しろ、試験開始前の10分休憩時間でさえも、 熱心にテキストを読んでいたくらいですから。 朝8:30から夕方6:30までの10時間、 座学、習実、模擬実践、筆記試験、解説、ビデオ鑑賞など、 みなさん、受験生さながらの緊張感で張り詰めていました。

そして結果は全員合格!! 本当に良かったです。 中でも、新潟の菌ちゃん野菜作りについて、各保育園に出向くインストラクターのまとめ役でもある高塚さんは、100点満点でした。

合格者には現場で使えるように、名刺大の認定証が渡されました。

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多くの合格者が、この研修会で自信を深めて、さっそく子どもたちと菌ちゃん野菜作りをやろうと企画を始めています。 これからの活躍が楽しみになってきました。 . 菌ちゃん野菜作りアドバイザーとして認定された人は以下の通り。 助言等をご希望の方がおられましたら、 NPO法人大地といのちの会に問い合わせいただけば、 アドバイザーの連絡先をお伝えします。 電話 0956-25-2600(11:00~17:00、水、日休み) メール daichitoinochi@bird.ocn.ne.jp . 高塚俊郎  新潟市 赤川 祐子   新潟市 西 朝男  兵庫県三田市 刀坂 利恵  福岡市 秋枝ふさ子 福岡県春日市 竹下 明子 福岡県久留米市 森山 茜  福岡県小郡市 鹿野 翔  大分県佐伯市 小玉美香  大分県国東市 松田 奈緒佐賀県鳥栖市 宮下利加子 長崎県佐世保市 前畑真理子 長崎県佐世保市 木村優子  長崎県上五島町 安武 美由起 熊本市 村上 俊三 熊本県玉名市 高松 重敏 熊本県玉名市 今村 美希 熊本県荒尾市 内田英雄  熊本県八代市 船ヶ山 清史 宮崎市 . 認定委員長 武内恒夫 佐世保市 認定委員  吉田俊道 佐世保市 中尾慶子 佐世保市 川口理恵 福岡市 白仁田裕二 久留米市 則久郁代 香川県三豊市 . なお次回の菌ちゃん野菜作りアドバイザー認定研修会は9月開催。 そして翌日は新たに「菌ちゃん人間作りアドバイザー」認定研修会を開催予定です。・

進学や就職で下宿や寮生活になる人、要注意です

高校や大学に進学、または就職が決まり、下宿や寮を探す時期になりました。 値段や立地、周りの環境、どんな人が同居するのかなど、いろんなことを考慮して決めるわけですが、一番大切な食事について、ぜひ知って欲しい重大な情報があります。ぜひ関係する方に伝えてあげて下さい。

「栄養士の指導のもと、献立を作成しています。」

「毎日、夕食は私が作っています。」

そう聞いて安心してはいけません。昔の下宿先の大家さんは、早いときは午後3時くらいから、夕食の準備に取りかかっていたものです。ところが今は夕方5時過ぎに帰宅して、6時過ぎには食事が完成しているんです!!

だって、すでに皮をむき、下ゆでし、場合によっては味付けも済ませたたくさんの種類の水煮食品が、ネットや業務用スーパーに売ってあって、それを使うとすぐ出来上がり!

最近は一般家庭でも使えるように、上の写真のように小袋にして、野菜売り場の面積並みの広さでスーパーに売られています。 この調理済み食品に重大な問題があったのです!

上の図の左端はナマのゴボウの栄養です。中央のグラフはそれをゆでた場合です。ゆでたからと言って栄養はそれほど減少していません。

なのに、右端のグラフ、市販のゆでたゴボウは極端にカリウムが減っています。紙面の都合で掲載しませんが、カルシウムもマグネシウムも鉄も亜鉛も大きく減少していたのです。

理由は、コスト削減のため、皮をむき、細かくカットしてゆでるわけですが、そうするとすぐ栄養が出て湯が濁るので、濁ったままでは商品として売れないので、お湯を3回も替えていたからです。替えるたびに濃度差が生じ、さらに栄養は出て行きます。

さらに、あと少しだけ残っていた微量ミネラルを、リン酸塩で封鎖することで、色の変化を防いでいます。

栄養成分表に表記されているゆでた野菜の栄養成分と、市販のゆでた野菜の栄養成分は、実はまったく違っていることを、ほとんどの栄養士が知りません!!

なんと健康を指導する厚生労働省の定食さえ、直接成分分析してみたら主要ミネラルさえ最低必要量の8割程度しか含まれていなかったのですから・・

いくら野菜350gが入っていても、その野菜を市販の半調理済み食品から調達すると、栄養はあまり期待できないのが実態なんです。

今までは家庭の手作り料理をそれなりの頻度で食べていた子どもたちが、進学で急に家元から離れ、様々な微量栄養素を調理の工程で流亡させたものばかりを食べるようになった時、はたして精神は今までのようにスムーズに動いたり集中したりできるでしょうか?身体は元気を保てるでしょうか?

寮や下宿生活になり数ヶ月から1年後に、身体や心を壊した子どもたちを私は何例も見てきました(ただし脳や体をあまり酷使しない子たちはそれなりに健康でいられるようです)。

“ちゃんと生鮮野菜から調理してくれているのか?” 寮や下宿選びの時にしっかり聞いておくことは、重要ポイントだと思います。

 

ところで、このグラフのカリウムについてですが、私たちの身体はナトリウムとカリウムのバランスで、血圧や筋肉の弛緩その他様々なコントロールを行っています。 海の塩は多種類の微量ミネラルを摂取するために絶対必要ですが、ナトリウムが多すぎるので、カリウムのたっぷり含まれた野菜や果物を食べてバランスを保ってきました。

ところが、市販されている水煮野菜はカリウムが無い!! これを使っているレストランも大学生協の定食でさえも同じ実態です。 塩の取り過ぎによる高血圧、不整脈他心臓や血管の病気が指摘されていますが、その本当の原因は、塩の害を中和したり過剰な塩分を排出するカリウムの極端な少なすぎです。 それなのに、少なすぎのカリウムに合わせて、自然海塩をさらに減らすから、微量ミネラル不足でますます熱中症や心のトラブルが増えていると考えられます。

現代人が食べているものが、実際に測定すると極端なカリウム欠であることを、専門家でさえほとんど知らないのです!!そしてカリウムだけではなくカルシウムもマグネシウム亜鉛も鉄も同じです。

この驚きの最新情報は「NPO法人食品と暮らしの安全」が調査したものです。毎月送られる情報誌の定期購読会員の会費でいろんな調査の予算が確保できます。 毎月、現代型栄養失調の実態と改善実例を掲載、その他食品と暮らしの安全について、独自の調査を続ける、「食品と暮らしの安全」の購読者になりませんか? 毎月、最新情報が載ったカラーの冊子が送られてきます。

食品と暮らしの安全のHPはこちら http://tabemono.info/ 半年購読だと5500円 月に916円の支援です。 クレジットで毎月930円の引き落としも出来ます。 http://tabemono.info/gekkan/keizoku.html (新たに購読申込した方がいたら、コメントか私にメッセージしてね)

久留米の公立保育園も給食改善でインフル激減

家で食べなかった生きもの(調理くずなど)を保育園にみんなで持ってきて、土の菌ちゃんを増やし、菌ちゃんパワーで野菜を育てる「生ごみリサイクル菌ちゃん野菜作り」。

久留米市では約9割の保育園が実践するまでになりました。

次は、いよいよ菌ちゃん人間作り。 久留米市では、ここがなかなか理想通りの取り組みをするには至っていませんでした。 給食内容を改善するには、ちょっとしたハードルがあるからでしょう。

でもとうとう動き始めていたのです。 菌ちゃん野菜作りと菌ちゃん人間作りの素晴らしさに賛同した園長、 そして、私の講演会に参加して、子どもが元気になるならと、つべこべ考えずに食改善の実践を始めた給食の先生、 そして、給食作りの慣例を厳格に指示せず、改善の試みとして様子を見守ることにした行政主管課職員のタッグの成果です。

その結果、給食改善を始めた松柏保育園ではインフル欠席者が大変少なくなったのです。

松柏保育園を挟んで白峰保育園、江南保育園があるのですが、両園ともインフル欠席者が20名を超え、届け出しているにもかかわらず!!

また、予防の指導をしている久留米市内の○○保健所では、インフルで約半数が欠勤したにもかかわらず・・

松柏保育園では、昨年末、私の講演を聴いてから 毎日煮干しが給食に入りようになり、 きれいな野菜の皮は煮物料理の時はむかないようになり、 煮汁を捨てる料理を減らし 味噌を園児と一緒に手作りし、 食事の間、お茶を食台に置かなくなったんです。

病欠日数の激減に自信をつけたのか、 次は、白米をやめて分づき米にしようと、早速精米業者に頼んでみることになりました。

写真は菌ちゃん野菜と菌ちゃん人間で久留米市を引っ張る有志たちです。 左の2人が、子ども未来部職員。この方々が私を講師に呼んでくれました。 中央の2人が園長と給食調理員のリーダー 右が、市民の立場で久留米じゅうの子どもたちに菌ちゃん野菜作りを教えている、まんまる社長白仁田裕二さんです。

これからどう広げていくか、わくわくと話し合っていました。

 

食品と暮らしの安全基金小若代表との座談記事

 

心や体の不調の人の主因かもしれない「新型栄養失調症」 発達障害と診断されるお子さんも、その食生活を見てみると、実は新型栄養失調による症状が出ているだけでは?と言う例も見られる(もちろんそうではない例もあります)

じっさい、ミネラルや微量栄養素をしっかり含んだ食べものを身体が吸収することで改善する例が続出しているわけです。

なぜ農業者である私が、このことにいち早く気づいたのか? それは、人間の腸が、野菜の土とまったく同じ関係で、土の栄養改善で野菜は見違えるほど元気になると言うことを体験していたからです。

そのあたりのことについての、小若先生との対談記事です。 大変興味深い内容です。読んでみて下さい。

 

 

 

記事の中で紹介されているわたしの本「生ごみ先生の元気野菜革命」は今年2017年の3月中には改訂新版が発行される予定です。

 

 

以上です。 なお、小若先生率いる「食品と暮らしの安全」では、これまで地道に市販の食品などの栄養分析をして、新型栄養失調の実態を報告してきましたが、その集大成がこのたび発行されました。 なぜこうなってしまっているのか、その理由も写真付きで詳しく説明されています。

何かを買って食べている、全国民に知って欲しい、とっても貴重な内容です。ある程度の数の市民が知れば、マスコミが取り上げ、企業が変わります。 どうぞ、各家庭に1冊置いて欲しいです。 .

よく通ってるあのレストラン、よく買っているあの食品を、実際に分析してみたら、 心と体の順調な動きに必要な栄養がどれくらい入ってないのか!! これを知らずに生活して、知らない間に心や体の不調をきたしている人が、どれだけいることか! . 素材からの調理をあまりしない家庭、寮生活を始めた高校生、大学生協の定食を食べているから大丈夫と思っている大学生、独身の会社員の皆様、これを知っているのと知らないのとでは、人生に大きな差が出てしまいます。

隔月発行されています定期購読用の冊子です。ぜひ定期購読会員になって欲しいです。 まずはこの特集号一冊だけ入手できます。気に入ったら、定期購読を申し込んで下さい。 私の調査した記事も少し掲載されています。 菌ちゃんふぁーむネットショップでも取り扱います。 http://kinchan.ocnk.net/ ※定価1080円ですが、送料が360円かかるので、販売価格を800円としています。 一緒に、微量栄養素たっぷりふりかけ菌ちゃんげんきっこ、小松菜パウダー、ベジソルトなど小物商品を5個まで入れても送料は変わりません。

熊本の被災地で食の講演

<熊本の被災地で講演> 2017年2月2日土曜日、念願だった、被災地域の上益城郡の保育園関係者の研修会で講師を務めてきました。 これまでずっと研修会が出来る会場が確保できなくて、今回が被災後初めての研修会だったそうで、 そのため、園長、保育士、給食調理員の合同研修会となり、たくさんの方が集まってこられました。 .
私の方からは、食べものと心や身体の関係、もう1人の専門家より心のケアの話がありました。 . 子どもは震災ショックからの立ち直りが以外と早く、実は親の不安が子に表れる事例が多い。 ケアする立場の人が知らない間にPTSDになっている事例がある。 この恐怖、ストレスを乗り越えたとき、人はもっとたくましく優しい人間になる。 など、いろんな事例を交えて話されていました。 . 私からは、 恐怖、ショック、心の不安など、人それぞれにあるけど、 いつかは心の傷が癒える日が来るわけだけど、 そのためには心の動きを活性化する栄養成分も必要で、 これがほとんどとられていない現状を いろんなグラフや写真から、納得してもらえたと思っています。 . 震災のとき、被災地の皆さんが炊事が出来ず、店屋物ばかり食べているのを見て、 これでは、癒えるはずの心の傷も、癒えることが出来ないと思って、 大地といのちの会では、皆様の協力で、被災地支援用に合計約5000個の「微量栄養素たっぷり、だしっこふりかけ」を送り続けました。 そのことを知っていた人もおられて、うれしかったです。 . 参加者は、必死に聞いてくれて、何回もうなずいてくれる人も多かったです。 これから、保育園で、昆布、煮干し粉末、皮ごと給食、プクプクうんち運動が始まるでしょう。 . 心と身体の変化に気づいてびっくりする保育士が増えて欲しいです。

やったあ~皮をむかない給食センター現る!その2

前回の続きです。 「皮にはお野菜さんが自分を守るためのバリアーの力があるんだよ」 「それを、お野菜さんありがとうって思って食べたら、今度は君たちを守る栄養になるんだよ。」

全国の保育園幼稚園に広がる、生ごみリサイクル菌ちゃん野菜作りの現場では、先生たちがそうやって教えてくれています。

実は生長点という、野菜のもう一つすごい場所の小話があるのですが、それはまたいつか報告します。

この写真は、食生活改善推進員さんたちが、イベントの時に、ゴボウの皮なしと皮付きスープを、参加者に試食させているところです。 皆さん、味の違いにびっくりされるので、そこで自信を持って説明します。 「皮には自分を守るために大切な栄養をいっぱい集めているんです。だから皮が入っていると味も風味も良くなるんですよ!!」

最近、皮付きとわざわざ書いたゴボウのきんぴらが売っていました。 大勢の市民の行動が、あなたの小さな声が、少しづつ社会を変えていきます。

 

ここで、皮に栄養が詰まっているデータをいくつか上げておきます。

最近は、皮付きのフライドポテト増えてきましたね。

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ本題です。 1年前、大阪の豊中市で、走井給食センターの所長、技術部長、栄養士がそろって、私の話を聞いてくれました。 この人たちみんな、与えられた立場と環境の中で、子どもたちのために何か出来ることがないか、必死に模索しておられる、暖かい心の方々でした。

講演終了後すぐに3人は集まって話し合い、行動に移していったんです!

 

13000人の子どもの食事を供給する西日本最大の給食センターです。 とにかく安全第一。 そして昼食時間までに必ず全学校に届けること。 さらに食べ残しがちょっとでも多いと膨大な生ごみになりますから毎日飽きない美味しい給食でないといけません。 それだけでも精一杯なのに・・

でも熱い心の栄養士たちは、子どもたちの健康を願って動いたのです!!

まずは、現在なぜ皮をむかないといけないのかを調べました。 理由は菌の問題でした。 それならということで、 皮をむかない大根と、皮をむいた大根で、同じ調理をして生菌数検査したところ、まったく問題なしでした。

 

つい先日、有志の仲間とこの走井給食センターの視察に行きました。

ごく一部の汚い部分は取り除いて、大根の皮をむかない調理を始めてすでに1年が経過。今では、きれいなニンジンも皮をむかずに調理していました。

皮を良く洗わないといけないので、第1工程は戦争状態になるそうですが、その後の工程が楽になって良かったそうです。

 

ダシも、コスト的には高くなりましたがミネラルを幅広く高濃度で含む「煮干し」を導入していました。 ただ、残念なことに、だしをとったあとの煮干しは取り除いていたのです!(堆肥センターへ回していました) 理由は残食が増えてしまうからです。 13000人に、煮干しの出し殻の良さを伝えることは不可能なので、しかたがなかったようです。

そこで、とりあえず、ダシガラは捨ててもいいから、よりコストの安い大型のいわし煮干しを粉末にしたもので、ダシをとるように提案しました。 その方が、汁に溶出するミネラル量が格段に高くなること。 また、それでもダシガラのほうにまだミネラルがたくさん残ってしまうが、汁に溶けたミネラルは体内での吸収率がとても高く、量的に少ないのにはっきりと効果が表れる事例があることを説明しました。

その提案を聞いた栄養士は、 「その方法なら、粉が給食に残らないから、うちでも出来る!」 と言って、すぐにでも準備にかかると言われたのです。 (すぐに様々な準備に動いて、実際に煮干し粉末が使われ始めるのは4月からになるそうです) その行動力に、視察したみんな感動し、なんだか心がむずむずしました。

 

皮を使うことで確実に栄養価が上がり、白血球が増加することもわかっていますが、 経験的には、煮干し粉末を使うかどうかの方が、心や体の健康に目立った違いが出やすいです。 それくらい、現代の人たちはミネラル欠乏状態なんだとおもいます(新型栄養失調症)

だから、煮干し粉末導入は、13000人の子どもたちの健康状態(例えば体温、病欠日数や心の安定など)にはっきりと効果が出てくるはずです。 本当に楽しみになってきました。

 

楽しみついでに、視察参加者から、白米を使っていることにも、質問がありました。 これについては昨年、分づき米が使えないか画策したそうですが、無理だったそうで、でも、 「もう一度うまい方法がないか動いてみる」と心から返答してくれました。

 

エコクッキングの講習でも、皮の大切さを伝えていました。

 

最後は、昔懐かし学校給食の時間です。 視察者みんな児童の気分になって、手分けして準備し、 「いただきま~す」

左上の酢の物の大根が、小さくてわかりにくかったけど皮付きでした。

 

 

ただ、市民からの反応が少なく、自分たちの取り組みがひとり相撲のような気がするときもあるそうです。

 

そこで皆様にお願いです。 この給食センターでは、見学を歓迎しています。 下記に電話かメールして申込用紙をもらって下さい。

2週間以上前に申込。 8人以上で受付可。 30人以下なら一人245円で給食も申し込めます。 どうぞ、仲間を募ってどしどし申し込んで下さい。 そして、皮ごと調理していることを聞いて下さい。 煮干し粉末や分づき米の状況を聞いて下さい。 豊中市在住の友達がいたらぜひ見学にお誘い下さい。

この夏、煮干し粉末とともに空心菜も使い始めたら、ますます病欠日数に違いが出るはずですから、その違いを調べられたらいいなあ・・

豊中市立走井学校給食センター 豊中市走井3丁目27-1 06-6152-9501 FAX06-6152-9504 kyokyushoku@city.toyonaka.osaka.jp

 

 

熱いハートを持つ、栄養士の先生がたです。

 

下の写真は一緒に視察に来られた、香川県内の県議、市議、町議さんです。 香川から率先して広がって欲しいです。 右端の人は、優秀なので若いのにもうセンター長です。 大切な変革は、とても慎重になりながらもしっかり行動させる素晴らしい上司でした。

 

やったあ~皮をむかない給食センター現る!その1

「野菜の皮付近にファイトケミカルが濃縮している」 このことは最近はテレビでもよく聞くようになり、だんだん常識になりつつあり、近年は小さな学校給食で皮をむかないところもぽつぽつと増えてきました。

ところが

今まで通り皮をむかせようとする自治体もあるんです。

例1 F市 保育園で出されたみそ汁。具を見ると「麩」が浮かんでました。懐かしいなあと思いながら食べてみたら・・

なんと!!

・・

「ナス」だったんです。

皮を完全にむいたため、麩と見間違えたのでした。

「なんで、アントシアニンいっぱいの紫色の皮を完璧にむいてしまうの?」って聞いたら、 「市からの指示なので・・」 この市では軽い食中毒が発生したため、加熱殺菌すれば済むのに、ねんのために誰が触ったかもしれない皮をむくようにしたそうです。

心の声 「それが理由なら、どうしてピーマンの皮はむかないの?」 「キュウリの皮も、イチゴの皮もむけばいいのに・・そうしたらもっと免疫力が低下して、食中毒が発生するのに・・」

 

例2 S市 私の講演を聴いた何校かの給食調理員。 講演後の質疑応答でこんな質問。 「上の者から皮をむくように言われています。どうしたらいいのでしょうか?」 私の答え 「そうですよね。自分の家では、我が子に栄養のある皮も食べさせてね。でも給食は他人の子だからどうでもいいじゃないですか。何も文句言わずに言われたとおりにしたらいいと思いますよ」

そう言われたら、本当に子どものことを考えている調理員は、自分で考えるようになります。

煮たら殺菌できるのですから、子どもたちの健康のために、早速、加熱調理する人参大根などは皮をむかないように! 「ちょっとウサギさんがかわいそうだけど・・」って言いながら・・

同じ市の小学4年生のクラスの給食時間。 配膳されたスープの中の人参片に皮が付いていることを発見した児童が、 「先生!今日のニンジン、皮が付いてる!!」 と喜んで報告! 感動した先生は、早速私に電話してきました。

この子たちは、授業で生ごみから菌ちゃんいっぱいの土を作り野菜を育てる体験をしていたのです。だから、たぶん給食の時に毎日食べものさんをしっかり見つめていて、野菜の皮をむいてしまっていることに心が少し痛んでいたのでしょうね。 ちいちゃくなった人参なのに、皮が付いていることをしっかり発見して喜んだ子どもの優しさに、電話口で喜び合いました。

ところが・・

数日後、学校教育課の担当者から各学校に電話で指示。 「給食調理員は異動があり、異動のたびに皮ごとになったり皮なしになったりするのは不都合だから、全校皮はむいて下さい」 たぶん別の学校の調理員がわざわざ上の者に問い合わせたのでしょうね。

 

例3 ○市 保育園で、ミネラル補強に煮干し粉末を入れ、皮ごと給食を開始。 そうすると当然ですが病欠も減り、落ち着きが変わって、その成果を発表することになりました。

ところがその原稿を読んだ担当課より電話。 「これまで皮をむかなかったことは試験的にやったこととして、今日からの給食は毎日皮をむいて下さい」

「ガーン・・・・」 落胆したけど、 起死回生策を思いつきました。

それは・・

命令に従い、皮をむくようにしましたが、 そのむいた皮を30分煮て、ファイトケミカルたっぷりの野菜だしを作り、それを料理に入れるようにしました。

なんか、一休さんのとんち話みたい

補足・・汚い皮や傷口の皮は使わないで下さい。より高分子のファイトケミカルを作っている可能性があり、消化しにくい場合があります。旬の野菜のきれいな皮だけ使って下さい。 農薬の心配は無意味です。心配ならキュウリやピーマンの皮、シソの葉など、農薬散布量が多い夏場に、直接農薬を付けている皮を避けるべきでしょう。 また、煮出すことで野菜の細胞壁が壊れるので、煮汁ごと食べるなら、栄養素の吸収率が数倍から数十倍に高まります。

 

あたらしく始めるときは、得てしてこんなことが起きるのは当たり前。これが変革のエネルギーに皮ります。 より健康な子ども、生きる力の強い子どもが育つことはたくさんのデータが実証していますから、必ず皮ります!

そしてとうとう、13000食を作る、西日本一の給食センターが実践を始めたのです。

(次回に続く)